Skip to content

力とは総体である

「画力が高い」が意味するのは、表現の幅が広いということ。描けない概念がなく、万能であることです。つまり画に対するパワー!

あくまでナラティブではないことを前提にしてる。

形からモチーフを描く

モチーフをそれぞれ覚えていると、ライオンならライオン、ヘビならヘビ、サルならサル、ジジイならジジイと学習しないといけない。 これでは手間で時間が掛かるし、我々はキャラを描きたいのであって、野郎や畜生どものデッサンなど時間の無駄だ。(しかし美少女は大自然であり都市であることは忘れてはいけない) なので、たった一つだけ覚えると全てが描ける対象を見つけました。

それは"形"です。

ある対象物の共通点として「形を持つ」というのがあります。ライオンもヘビもサルもモチーフの名称でしかなく、形A、形B、形Cが本質的です。 その形が客観的にライオンに見えるラインまで引き上げることが「ライオンを描く」という表現の目標です。

画力を上げる効果的な学習方針は、形という概念の規則性について学ぶことに専念することです。

そして形とはオブジェクトではなくルールである。そのルールの中で線が閉じれば物体のように見える形になる。

まずはモチーフをモチーフとして見做さずに、モチーフのように見える形を描くという認識が必要だ。 全ての対象物は形を取るのでこれは絶対的に正しいと言えます。その線が始点と終点を持つ場合、それが点である場合も形です。

ここまでをまとめると、画力とはパラメータではなくオールマイティを指し、形の規則性について万能になると全てのモチーフが描けるということだ。

このモチーフは何も物体であることに限らなくていい。対象と対象の間にある空間もまた立体を持つ形である。

次に形の規則性の一面に触れる。今のままだとパースが全てのように捉えられるかもしれないが、それは違う。

作画工程の2面性

イラストが2次元空間における形を取る他に、作画過程において存在するものは仮想的な内面の演算だ。それはパースが代表的だと思う。

作画過程の時だけ、イラストは2面性を帯びる。

  • 形の2面性
    • 仮想的な空間
    • フレームの空間

Image from Gyazo

仮想的な空間

物理的な制約において、絶対的にフレームの空間の形をとるが、それが仮想的な空間である必要はない。

画面を撮影原理におけるフレームとして捉えて、仮想的な内面を演算する。仮想的なので、実際の画面でとる角度ではない仮想的な角度が現れる。定規や分度器の長さや角度がパースで歪むことを仮想的に演算する。 撮影原理の構造のフレームにペンで触れる意味の質量がそのまま演算された形の規則性に直結します。

フレームの空間

どれだけ仮想的に扱っても、それが2次元空間にデータが敷き詰められていることこそが真実だ。机に置かれた分度器。

線を引き続ける以上は、この仮想的な空間とフレームの空間における2面性を帯び続ける。イラストに形がある場合の意味は、フレームかつ仮想的であること、フレームであることのどちらかだ。フレームではなく仮想的になることはない。 例え仮想的な演算で矛盾しようとも、フレームでは矛盾しない。ここがお絵描きが自由である所以である。

困難は分割せよ

複雑さの解体

生き物は複雑な構造の組み合わせで構成される。体の一部を扱えぬなら、その複合的なモチーフを扱えない。さらに立方体の仮想的な演算ができないなら、部位すら扱えない。

つまり自身が理解できるまでモチーフの構造を分解する。そして理解できるようになったら組み合わせ、

直線と補助線のみで構築する